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研究業績2025年

青木のぞみ先生の学位論文が投稿されました。
投稿先:Journal of Nutritonal Science(Journal of Nutritional Science 14: e2, 1–7. doi: 10.1017/jns.2024.96)
論文名:Relationship between tea intake and cedar pollen allergy: a population-based cross-sectional study
著者:Nozomi Aoki , Mai Suzuki , Yuki Sato , Hirohide Yokokawa and Toshio Naito
内容:宮城県・岩手県在住一般住民の16,623 名の大規模データを用いてスギ花粉特異的IgE 抗体価(陽性)と茶類の摂取頻度との関連を報告しました。結果として、スギ花粉特異的IgE 抗体価(陽性)と1 日1 回以上の緑茶摂取との間に有意な逆相関が示唆されました(G3:調整オッズ比=0.81、95%信頼区間=0.70-0.94、p<0.01 vs G1)。スギ花粉症に対する健康効果については、アレルギー症状の緩和やメカニズムの報告はあるものの、緑茶によるアレルギーの血清学的な評価や、疫学的な研究の報告は少数です。そのため、本研究は血清学的な客観的な評価と、大規模なデータを用いた疫学的な研究であることから新規性が高い研究であると考えます。 日本人の国民病とも言えるスギ花粉症に対して、日本人に馴染みが深い緑茶により、アレルギー症状によるQOL 低下の一助となる可能性があり、更なる研究を後押しできる可能性が示唆されます。